2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

理想を求め、冷静を保つ

今回の災害では、人間のとてつもない素晴らしい側面が現れた。 それは主に災害にあった日本人に向けられた賛辞だが、そこに直ぐに反応した世界中の人々にも言えることだ。本当に素晴らしい。 そこから、一足飛びに、東北に理想的な広域自治体を創ろうという…

歴史の逆転ができるか

原発への依存を止めると、日本で使える電力は、30%近く減少するだろう。 さらに、今想定されている原発計画が止まり、石油石炭などの化石エネルギーへの依存=二酸化炭素の増大を止めれば、産業やライフスタイルに激変が起こる。。 それは、人類が初めて体…

心の中の共同体のために

想像を超える大地震と津波、原発事故、まるで戦争のように多くの人々の命を軽々と奪い、健康を破壊し、いつ果てるとも知れない不安をもたらしている。 そして、本当に多くの人々が生きるため、助けるために闘い続けている。 この闘いは、明らかに自分ひとり…

誰のせいか?

今回の地震の被害が、純粋に自然のせいで、人智では避けることのできないものであったとすれば、それがどんなに恐ろしいものであったにせよ、人はそれを受け入れることができよう。しかし、その被害の相当部分が避けられ得るものであったにも関わらず、避け…

時間と記憶 サイエンスと哲学をつなぐもの

哲学者は「時間」というものを本当に深刻に取り扱ってきた。 デカルト、カント、ベルグソン、ハイデッカーなどの手による、世界的に有名な哲学論文がある。その内容は、言葉で表現し難いものを、表現しているかのように難解だ。それは常にサイエンスと哲学に…

福島原発崩壊 のもたらすもの

福島原発は、ほぼ崩壊状態にある。たとえチェルノブイリ的事態を免れたとしても、最早二度と原発の建設はできないだろう。 それがもたらすものは何か? 低炭素化社会への切り札とされた原発ルネッサンスへのストップがかかったということだ。 石油に代わるエ…

続々広がる支援の環

国内外で、支援の環が急速に広がりつつある。凄い。この間起きたこと、現場での必死の闘い、この支援の環、全てを忘れまい。

日本全体が緊張状態におおわれている

被害の全貌がまだ見えない中、原発の事故があり、余震や津波が続く。 次々と孤立して、救いを求めている地域や人々の情報が伝えられるが、何もできない。緊張が日本を包んでおり、これは今後相当期間続くだろう。戦争状態に入ったようなものかも知れない。こ…

地震体験

地震の恐怖感は、まさに翻弄される怖さだ。猛烈な揺れで立っていることができないということは、自分を根底から無力に感じることだと思う。生きながら濁流にのまれて死んでいった方々は、どんなに怖かったろう。数百年に一度という確率の中で、夢にも思わな…

受験生のカンニング再考

京大などを受験し、携帯電話を使ってカンニングをした事件について、京大が警察に被害届けを出し、逮捕させた事に対して猛烈な批判が巻き起こっている。大学側は自らの力で不正の事実を把握でき、受験生を教育的観点から処理ができた筈で、警察に頼ったこと…

もう一度、コミュニケーション

最近、無縁社会ということが言われる。 人間関係が希薄となり、昔からのつながりが消滅して、相互に助け合う関係がなくなってきたという事実。コミュニティの消滅、バラバラな個への解体、そして孤独感の蔓延。これらの現象を恐怖を持って見つめつつ、なお、…

子供への性犯罪

スーパーのトイレで、三歳の女の子が20歳の若者に殺された。両親が買物の支払のためにレジに並んでいる間の出来事だという。 世の中で、幼児への性犯罪ほどおぞましいものはない。想像することに対してさえ拒否反応がある。しかし、どう考え、どう対応すべ…

受験の意義

今年の大学受験で、携帯電話とインターネットを使った不正が発覚して大騒ぎになっている。ほぼ不正を行なった受験生が特定され、刑事告発されそうだ。山形の一浪生だそうだが、一生を棒に振る虞がある。今まで、「少年少女時代を受験に追われるなんて、何と…

大学院科目履修生にトライ

今日、大学院の文学部研究科の科目履修生となる願書を提出した。T先生には予め了解を得ているので、4月にはなれる筈。昨年はカントの「道徳形而上学」を原書で講読したというコース。今日から、「ドイツ語解釈研究」を暗記するくらいのつもりで1ヶ月やり、…

殺すなかれ

人はなぜ人を殺すのか? そうした問いに対する答えはあると思う。 しかし、人は、なぜ人殺しを正当化できるのだろうか? という問いへの解答は難しい。十戒にも「殺すなかれ」とある。キリスト教徒(に限らないが)がどれだけ人殺しをしてきたかを考えると驚…