2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

原発を容認する論理 その2

前回で、あげた二つの論拠A.事実として、原発の危険性は、容認し得るレベルであり、使用済み核燃料や廃棄物の処理を含め、技術開発により、問題は解決できる。B.たとえ、Aが満たされない場合でも、人類(日本)の繁栄のためには、そのリスクは受け入れるべき…

原発を容認する論理

8/27の日記の最後に述べたように、原発容認のロジックも良く考えて見る必要があるだろう。それは、下記A,Bのうち、いずれか、もしくは双方を満足する場合である。A.事実として、原発の危険性は、容認し得るレベルであり、使用済み核燃料や廃棄物の処理を含め…

原子力発電と論理の問題

今日、NHKテレビの「日本の明日のエネルギー問題」の討論を見ていて、実に複雑な気持ちになった。 簡単に言えば、原発是か非かということになるのだが、現状、未来、未来へのプロセス、の三つの区別と、本質的なことと枝葉に属することの区別が、いい加減な…

秋がきて

この夏は、ボストン北東部のウッズホールに行って、息子一家と楽しい夏休みを過ごした。日本に帰って、その酷暑にまいった。それに、溜まった仕事もしなければならなかったので、カント君にもご無沙汰してしまった。この間、ようやく微かな秋風が感じられる…

根本的なこと

カント法論は、「土地の根源的な共同的所有」が、個々の私的所有を可能とする基礎であると言っている。国家が個々の私的所有を承認し、保護するからこそ、合法的私的所有(占有)があると言う。カントの鋭いところは、この地球が球面であり、限界というもの…