2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

日本的なもの

日本は素晴らしいということを自覚することは大切なんだが、ある素晴らしいものが、日本にしかない、とか、他国にはろくなものがない、とか、という余計な話がつくと、胡散臭くなってくる。いいもの、それは日本だろうと、どこだろうと、いいもんだ。日本よ…

ドイツ的なもの

トーマスマンの「ドイツ、ドイツ国民」は、ドイツ的なものを見事に表現している。特に、ヒトラーの出現に辿りついたドイツ的なものへの言及は見事だ。ヒトラーのドイツは、最良のものと最悪のものが闘って、後者が支配したが故に出現したのではなく、ドイツ…

予断、偏見、無知、勘違い、

人は、胸のうちに、密かな信念をもっている。それは、多くの場合、何の根拠もないものなのだが、自分が一度は尊敬したことのある者に吹き込まれてもので、しかも大したことではないのだが、それだけに無反省に放置され、心の中に巣くっている。それは普段、…

剣より強いペンを鍛えたい

ペンは剣より強し。 この言葉には感激したものなんだが、こうもペンの鋭さが感じられなくなってくると、情けない気分になる。剣と対決する気迫の後退のせいなのか? それとも、ペンは弱いのか? 行為に裏付けられたペンならどうなのか? それでも、我々が頼…

嘘、予断、ごまかし論理、ごまかし心情

世の中の、情報が、本当に透明で、嘘偽りのないものばかりであれば、真理は貫徹されそうな気がする。しかし、データをもとに「意見」を主張する段になって、さまざまな感性に訴える主張が、あまりに氾濫してくると、真実を見極めるのは大変だ。これらと闘う…

T教授に感謝

ヘーゲル法哲学、実に難しく、遅々として進まない。難解なドイツ語には、少し疲れてしまったが、今日、T教授の授業があるからこそ、一週間頑張れた。T教授の懇切なる授業には、本当に頭が下がる。もっぱら、僕のためだけの授業なのに、嫌な顔一つせず、コー…

やはり、潜在的核抑止力のための原発

読売新聞社説、自民党石破氏が、脱原発を「ムード的」と批判し、エネルギー政策のみならず、「原発は、潜在的核抑止力、核兵器保持能力として必要なもの」と述べた。 原発推進勢力の中心の中に、そうした勢力がいる事は言われてきたことではあるが、ここまで…

研究テーマ

当然のことながら、大学院に行くとなると、「何を研究したいの?」ということになる。自分としては、やはり「戦争と倫理」ということになるか? 戦争と平和については、カントが「永遠平和のために」を書いているが、それは、現代の学者が良くやるような「時…

私の願い

今日分かったこと、それは自分の記憶力の無さが救いの無いものであること。 僕は、高校時代、本当に詩や和歌が好きだった。何度、ノートに書いて、覚えようとしたことだろう。できなかった。そして、それは、何か自分がいい加減だったからだろうと、思ってい…

死、キェルケゴール、ヘーゲル

ヘーゲルとキェルケゴールは、死に対してまったく違った態度で哲学したように見える。かたや、無視、かたや絶望。精神の強靭さの差異か? しかし、いかなる人間も、内心において、後者を無視することはできまい。ヘーゲルは、それを克服した「大人」になった…

公正であることー陸山会事件判決に思う

小沢一郎の秘書、石川、大久保、池田の三人が、東京地裁から有罪判決(政治資金規正法違反)を受けた。 小沢一郎の政治スタイル、その秘書たちとの関係、そこから臭ってくる小沢一郎の体質、これらにはどうしても嫌悪感を持ってしまう。と言うより、もし私が…