誰のせいか?

今回の地震の被害が、純粋に自然のせいで、人智では避けることのできないものであったとすれば、それがどんなに恐ろしいものであったにせよ、人はそれを受け入れることができよう。しかし、その被害の相当部分が避けられ得るものであったにも関わらず、避けられなかったがゆえに、人は怒り、苦しむ。被害意識、加害意識、そして何もできなかったという無力感。