現代における哲学的認識論のくだらなさ

現代における哲学認識論ほどくだらないものは無いと思う。
何故かといえば、それは、それを語ることが世界に何の衝撃も加えないからだ。
かつて唯物論は、キリスト教の神の否定を意味した。それは、ヨーロッパ世界の政治的社会的な支配の根幹を揺るがすものだった。だから、深い意味を持ち得たのだ。
今や、科学は、人間の倫理以外の殆どの領域で勝利した。もちろん、科学のパラダイムは、人間の主観による一種の予断の体系であって、それを批判することは重要だが、パラダイムの否定と新しいパラダイムの形成も、やはり科学の領域で行なわれる。もし、そこに先駆的に哲学が照明を当てることができるのであれば、それは凄いことになるだろうが、現在の哲学の水準からは生れそうに無い。