自由

自由とは、意志すること、それを実行することの自由である。実行可能性は、意志に影響する。しかし、人間にしかできないと思われることが一つある。それは、「想像した情況に、想像の上で自らを置く」ことだ。ジョンレノンの「イマジン」がそうだ。しかし、「知は情の奴隷」といわれるように、情が拒否するものを考えることはとても難しい。イデオロギーは、そこから発すると思うのだが、人は自由に、無意識に偏見を持つことができる。自由であるという事自体が、主観的意志なのだ。では、それを乗り越える道はあるのか?自分が苦痛を感じて、嫌で嫌で仕方ない発想を持つことができるのか? 無、空の哲学の秘密がそこにある。現実に立脚する限り、不偏、普遍に到達することはできないのではないか? ヘーゲルの限界もそこにある。本質は現象する。しかし、その本質は、歪んでいる。