哲学・倫理学者は、皆変なんだが・・・

哲学者、倫理学者は、皆すごく論理的で、その点は素晴らしいのだが、その中心軸となっている主張の核心、あるいは結論となると、皆偏っている。特に、論争的な展開をする人はそうだ。はっきり言って殆ど変だ。だから殆ど役に立たない。だが、その変にこだわっていることが、人間と社会の本質の一面を鋭く抉っていることも確かだ。だから、ヘーゲル哲学史のように、それらを総合することができれば、かなり優れたものになる。僕の見るところ、なんだかだと言っても、それはヘーゲルしかない。というのは、ヘーゲルは、方法論的に、すべての哲学的見解の一面性を突き、それを否定しつつ、新たな視点から総合するからだ。そして、ヘーゲルの優れた点は、さまざまな主張をよく把握し、それを単に否定していないところだ。色々、こじつけ的なことはあるが、とにかく、そういう方法論を持っているところが、どんな哲学もかなわないところだ。