胸突き八丁ーどちらに転ぶ

管おろし、管政権維持、どちらも胸突き八丁だ。僕は、現時点では簡単。管おろし勢力は、過去の原発推進の致命的欠陥を認めず、原発事故の責任のすべては事故対応のまずさだけにあるとする立場だが、それはおかしいと思う。
管も、もう少し何とかして欲しいとは切実に思うのだが、管おろしに走っている連中の方がもっと信用できない。
管政権の事故対応のまずさは、当然あるが、ほとんどの責任はその前の政権の出鱈目な原発推進行政にあると思う。だから、そうした行政を続けてきた勢力が、反省もなく、自己批判もせずに管おろしに走っている事には賛成できない。どうしようもない原発の仕組みを作った当人が、そのどうしようもないシステムに依存する連中に囲まれて「自分なら、あんなヘマはしない」なんてどうして言えるのか? 
また、小沢一郎のことをあれだけ糾弾していた自民公明が、当の小沢一郎と組んで管おろし=次期政権を担おうというのは、どう考えたって、この管おろしが不純な動機からなされている事の証明のように感じられる。
小沢の言動にはあきれ果てるばかりだ。
自分のことは棚にあげ、自分の責任を含めてすべて他人の罪に帰するようなことを臆面もなく言い立てる連中がどうして信用できるだろう?
そもそも、海外の眼から見れば、今回の管おろし騒動は、まったく奇異に移っているに違いない。
管政権が維持される結果になると、その後は自民公明は、過去の原子力政策の問題を突かれ、窮地に陥る可能性がある。また、政治的には駆け出しの「管ごとし」が首相としてG8に行ったり、オバマ大統領と会ったりすることには、耐え難い嫉妬を感じているに違いない。だから、彼らは管おろしに必死になっているのではないか?
管政権は、経験不足とともに、官僚からの非協力もあるから、ヘマばかりしている。マスコミも、管叩きに熱中している。参議院で自民公明が多数だから、大胆な提案ができない弱みもある。何時こけても不思議は無い。
しかし、時間が立てば政権もしだいに力をつけてくるだろう。官僚も「管政権は意外と長期化する」と見れば協力に転じてくる可能性もある。
どちらから見ても胸突き八丁であることは間違いない。
そして、それ自体は、小さな勝敗であっても、大きな流れを決めてしまう
決定的な意味合いを持つことになるだろう。