いよいよか

今年は、ずいぶん周囲の人が死んだ。一番は母、享年100歳、Mは昨年食道ガンで死んだが、その奥さんが今年の夏にやはりガンで死んだ。大学時代の仲間のJは食道ガンを告げられた。自分の身体に異変があると、やっぱり俺もか? と思ったりする。
おかげで、自分が否応無く死に接近させられていることを自覚させられた。
そして、ガンジーの「明日死ぬと思って生き、永遠に生きると思って学べ」という言葉の実践の難しさを痛感した。明日死ぬと本当に思って、永遠に生きるかのように学ぶ事など、自分には到底できなかった。どう死を受け入れるかということばかりが頭に浮かんだ。
かつて自分は眠られぬ夜に「明日の悩みは明日にまかせよ」とのキリストの言葉にすがりついて、心が和んだ。しかし、今回は、般若心経がぴったりだった。死を受け入れなければならないという、切実な気持ちを和らげてくれた。