歴史的転換

原発のこれ以上の開発を停止し、すべてを段階的に廃止していくことは、当然電力不足とコスト増を招くことになるが、私は結果的に、経済社会に良い影響を与えると思う。
例えば
①電力産業の自由化、発電・送電システムの分離再編による効率化への転換点となる
②「ベンチャー企業の発生・成長」のきっかけになる。
 そこには、発電、蓄電、省エネ機器、省エネシステム開発、省エネコンサル ティングが含まれる すでに、非常に多くのアイディアが登場して いる
 それは、大震災と津波による被害からの復興とあわせ、最新のコンセプト  や技術による国土開発の推進過程に絡むことができる
 省エネ、脱原発のモデル的地域を作るべきだ。

 残念ながら、福島原発のような超巨大事故がなければ、できなかったことだった。非常に不幸なできごとであったが、これを代償として、社会をいい方向に変えていくきっかけとすべきだ。
 
 ただ、これらを本当に実現してくためには、日本国のガバナンスを変革しなければならないだろう。実は、脱原発は、そのためにも必要なことだ。隠蔽体質、縦割り無責任行政、政府の無知無策、政党のエゴ、これらは、原発問題において集中的に現れている。
 国民の怒りと不安が頂点に達し、それが持続することにより、原発とエネルギー政策が転換すれば、すべてがいい方向に転換していく可能性が生れる。
実は、それだけでは足りない!
 国民が、人任せ、政治も電気もお上に依存という悪しき慣習を打破しなければ。